伝統校の強さ?劣勢でも逆転してしまう常連校ってどこが違うの?

甲子園の出場することでもすごいことなのに、その甲子園にほぼ毎年出場してくる高校がありますね。各県に必ず強い常連校があり、この県はこの高校というのもありますよね。

伝統校の強さは、ネームバリューだけではないのです

こういった高校は、伝統の強さだけでは済まされないものを持っているのです。では、どういったところが違ってくるのでしょうか?

例えば、野球の練習風景だけ見ても違いが分かります。伝統校は、練習の時間が短く、その中で無駄な動きがありません。ダラダラと練習している風景がないいのです。そして、選手全員が、次の行動でどのようにすればいいのかを分かっています。準備から入り、練習の終わりまで、全ての行動が共有されていて、動きに迷いがないのです。

こういったことは、日常生活にも表れてきます。日常生活でも、無駄な時間を持っていません。休み時間も設けるのは設けていますが、時間が決まっており、休み時間が終われば、直ぐに次の行動に移るのです。そういった行動が、試合の劣勢時でも、冷静に自分の状況を判断でき、相手の心理を読みこなせる所以なのです。

野球というスポーツは、野球だけ上手くても勝てません。その中には勝負があり、勝負で勝てる精神力を併せ持っていないと、野球では勝てないのです。そこが、甲子園に出てくる高校とそうでない高校の違いが出てくるのです。

常連校ともなると、このことが、先輩から後輩へと受け繋がれ、また、伝統として残っていくのです。常連校の選手たちは、全ての場面において、自分の行動すべきことを認識しています。次になにをやるのかをはっきりと分かっているため、勝負強く劣勢になっても、逆転できる精神力が整っているのです。

今夏の甲子園でも大逆転の試合がありましたね。相手側に1回に8点を取られ劣勢に立たされましたが、冷静な試合展開で、終盤になり、同点に追いつき、延長戦で逆転し、勝利をものにしました。こういった精神力な、選手一人ひとりが場面設定ができており、その通りに動けるように練習を重ねていると言っていいのです。伝統校というのは、伝統校だから強いというわけではなく、このように、状況判断ができる選手を教育し、伝統を作り上げているから強いのです。

監督のチーム作りで、結果が全然違うのです

またそういったチームを作り上げる監督の手腕も見逃すことはできないでしょう。監督は、名物監督と言われるように、毎年選手が違っても、一定の成績を残してきます。プロ注目の選手を要していれば、勝って当たり前というところもありますが、そうではない年でも、必ず甲子園に出場し、好成績を残してくれます。今年の大阪桐蔭は、甲子園で優勝しましたが、特筆した選手はいませんでした。そこ中での優勝は、監督のチームづくりの手腕が、長けていたということを意味していたのです。

試合展開の劣勢からの逆転する軌跡をみてみても面白い発見があるのもです。特に伝統校には、監督との連携もタイミングよくなされていますので、注力してみてみると、甲子園の鑑賞方法が、また一層面白くなってくるのです。