プロに進む選手と、そうでない選手。力の差が全然違うんです!

高校球児の憧れの職業は、やはりプロ野球選手となるでしょうか?でもここで活躍するのはひと握りの選手です。大部分の選手は、将来は普通に就職し、働くようになるということです。また、高校生でも、プロのスカウトマンに注目される高校生がいます。こういった高校生は、そうでない選手と比べて何が違うのでしょうか?

プロ野球選手に必要な能力とは

体力面や技術面はいうまでもありません。メジャーリーグで活躍した松井秀樹選手なんかは、高校生でも体つきが全然違っていました。私も甲子園で見たことがありましたが、私の足と、松井選手の腕が同じ太さであったイメージがあります。とにかくデカくで、こういう人がプロ野球選手になるんだなあと実感したものです。かつての清原選手や、松坂選手なんかもそういった印象を受けますね。まずは、体力面がずば抜けているのです。

そして技術面ですが、身長体重は、私たちと違わないのに、技術面がずば抜けている選手も、レベルの違いを痛感させられます。イチロー選手は、「センター前ヒットだったらいつでも打てる」と監督に言っていましたし、巨人や横浜で活躍した仁志選手なんかは、身長170cm程度なのに、高校1年で、甲子園の決勝でレギュラーで戦っています。こういう技術面に特化した選手も文句なくプロに行くでしょう。

こういった選手は持って生まれた才能というものを兼ね備えています。子どもの時から体力に恵まれ、才能豊かに育っている人たちです。そういったナチュラルパワーというものを持っている高校生は、プロに進んでいくということになるのです。これは、どうやってもかてないという状況が普通の選手では感じてしまうのです。

でも、そうでない選手は、プロ野球選手には、なれないのでしょうか?ここには、野球がうまいというだけではない、勝負感というものが必要となってきます。例に出すと、甲子園とは全く無縁だった落合博満というプロ野球選手がいました。落合さんは、高校時代は通常の練習にも顔を出さず、映画館に入り浸っていた様です。でも、三冠王を3度獲得するといった、プロ野球選手の中でも、超一流と言われるまでになりました。甲子園常連校を出ているわけでもなく、特別猛練習を繰り返したわけでもない落合さんが、どうしてここまでの選手になったのでしょうか?ここに秘密が隠されているのです。

学問としての野球学がここにはあるのです

野球というスポーツをよく知り、知識として身につけなくてはなりません。そして、観察眼と、心理を読めるように磨くのです。京都の貧しい家庭に育った野村監督にも同じことがいえます。彼らは、観察眼と、心理を読めることに長けていたのです。

野球選手として、体力、技術が劣っていても、野球を知り、人間心理を読めるようになれば、プロ野球へと進み、また、活躍できるようになるのです。頭を使って野球をすること。それがもうひとつの要素と言えるでしょう。甲子園大会でも、マスコミに注目されていない選手でも、頭のいい選手をみると将来を期待せずにはいられないのです。